血液・循環器系の解説+過去問【 衛生管理者資格第1章労働生理 】〜勉強支援〜

衛生管理者の血液・循環器を解説 衛生管理者

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疑問
疑問

血液・循環器系の勉強って何したら良い?ポイントは?過去問は?

☑今回はこんな疑問を解決します。

⇩記事の内容

S:①血液の成分

B:②血液型と輸血

S:③心臓の構造と血液循環

B:④血圧

※S〜Bは試験対策での重要度を表しています。

⇩1項目ずつ解説していきます。

血液の成分

血液の成分を解説

☑血液は体重の1/13です。血液の成分については下記をまず覚えよう。

・血液は液体成分有形成分に分類

・液体成分は水分とタンパク質で構成

・有形成分は赤血球、白血球、血小板が含む

てつや
てつや

血液の中で液体成分は約55%、有形成分は45%を占めます。

 

血液の液体成分

☑血液の液体成分のことを血漿(けっしょう)と呼びます。血漿には約91%の水分と約7%のタンパク質で構成されている。タンパク質について下記を覚えよう。

・アルブミン・グロブリン・フィブリノーゲンが含まれる

アルブミンの役割は、血漿が血管から漏れないよう維持する働き(血液浸透圧の維持

グロブリンの役割は、免疫反応に作用する

フィブリノーゲンの役割はフィブリンに変化し血液を凝固させる働きがある。

 

血液の有形成分

☑血液の有形成分は骨髄から作られる赤血球、白血球、血小板の3つの血球から成ります。

赤血球

⇩赤血球については下記を覚えよう。

・役割:ヘモグロビンの作用で酸素・二酸化炭素を運搬

・性質:核がない円盤状の細胞

・正常な場合の量(男性):血液1mm3中に約500万個

・正常な場合の量(女性):血液1mm3中に約450万個

・血液中の赤血球の容積の割合をヘマトクリットという

・ヘマトクリット:男性約45%、女性約40%

・寿命:約120日

※ヘモグロビンは赤血球の赤い色素のこと。鉄を成分とし、肺で酸素を受け取って組織に運搬し、二酸化炭素を組織から肺に運搬する作用がある。

てつや
てつや

運動などで赤血球やヘモグロビンが減少すると、息切れ動悸がひどくなり貧血状態になります。

 

白血球

⇩白血球については下記を覚えよう。

・役割:侵入してきた細菌や異物から体を守る

・種類:好中球、好酸球、好塩基球、リンパ球、単球など

・量:男女共に血液1mm3中約4000〜8500個、平均7000個

 

💡白血球の種類別役割

好中球

・白血球のうち最も多くの割合を占め、細菌や異物を取り込み、消化分解する。

リンパ球

・リンパ節、胸腺、脾臓で形成され、Bリンパ球Tリンパ球などがある

・Bリンパ球➡抗体をつくり、その抗体で攻撃する体液性免疫の作用がある

・Tリンパ球➡抗原を見つけ直接戦う細胞製免疫の作用がある

てつや
てつや

白血球の寿命は種類によって異なります。

血小板

⇩血小板については下記を覚えよう。

役割:ケガなど出血したとき、止血のために働

性質:血液が血管外に出ると壊れて流動性がなくなり血液凝固作用を促進

量:男女ともに血液1mm3当たり約15万〜35万個

てつや
てつや

傷で血が固まる過程は、血小板が傷口に集まり出血を抑え、その後フィブリノーゲンがフィブリンに変化し、血液凝固がより強くなります。

 

⇩下記より上の解説を踏まえて過去問を問いてみよう。

血液の成分過去問

1.血液に関する次の記述のうち、正しいものはどれか?

①血液1mm3中に含まれる白血球は、男性で約25万個、女性で約20万個である

②白血球のうちリンパ球は、免疫作用に関与している

③血漿中のタンパク質のうち、アルブミンは、免疫物質の抗体を含んでいる

④血液の凝集反応とは、白血球中の凝集原と血小板中の凝集素との間の反応である

⑤血液の容積に対する血小板の相対的容積をヘマトクリットといい、その値は男女による差がない

答えは②

➡リンパ球は、リンパ節、胸腺、脾臓で形成され、ウイルスを捕らえるなど免疫反応に関与している。

 

2.血液に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか?

①血液は、血漿と有形成分から成り、血液の容積の55%を占める血漿中には、アルブミン、グロブリンなどタンパク質が含まれる

②血液の有形成分には、赤血球、白血球及び、血小板があり、赤血球は酸素を組織に供給し、白血球は体内への細菌や異物の侵入を防御し、血小板は止血の機能を有する

③骨髄中で産生される赤血球の寿命は、約120日で、白血球の寿命に比べて長い

④白血球の一種であるリンパ球には、細菌や異物を認識するBリンパ球と抗体を産生するTリンパ球があり、免疫反応に関与している

⑤血液の凝固は、血漿中のフィブリノーゲンがフィブリンに変化する現象である

答えは④

➡細菌や異物を認識するのはTリンパ球、抗体を産生するのはBリンパ球である。

💡間違えてしまった人は解説を読み直しておこう!

 

血液型と輸血

血液型と輸血について解説

※この項目は、試験に出にくいため、試験対策のみの方は飛ばしてもいいかもしれません。(でても責任はとれませんが・・・)

血液型の分類

☑血液型の分類については、下記2つを覚えよう。

・ABO式とRh式の2種類

・赤血球の持つ凝集原と、血清に含まれる凝集素によって血液型は決まる

 

ABO式

ABO式は凝集原A・Bと凝集素抗A・抗Bの有無の組み合わせで、A型、B型、AB型、O型の血液型に分類されます。

💡日本人各血液型の割合

A型・・・40%

O型・・・30%

B型・・・20%

AB型・・ 10%

 

血液の凝集反応

凝集反応とは輸血などで赤血球中の凝集原と血清中の凝集素が混ざると、赤血球が互いに集合する現象が起きます。

例えば下記表でA型は抗Bを持っています。そこでBの抗原を持っているB型やAB型の人から輸血を行うと凝集反応が起きてしまいます。

血液型      抗原     抗体      
A型A抗B
B型B抗A
AB型A・Bなし
O型なし抗A・抗B
てつや
てつや

輸血の際は凝集反応を起こさないよう。注意する必要があります

 

Rh式

Rh式は、Rh因子の有無によってRh+とRh−に分類されます。

💡日本人はRh−が非常に少なく、約0.5%しかいません。

てつや
てつや

母親がRh−の場合、第1子(Rh+)の第一子は無事に出産できるが、胎児の血液が母親に入り込み抗体ができるため、第2子以降(Rh+)が流産しやすいです。

 

心臓の構造と血液循環

☑心臓の構造と血液循環に関しては、下記3つについて解説します。

・心臓の構造

・心臓の働き

・血液循環の回路

⇩以下より解説していきます。

心臓の構造

☑心臓の構造について、まずは下記の画像を見てください。

心臓の構造について画像

⇩下記にて心臓について箇条書きで解説

心筋(横紋筋)という丈夫な筋肉でできている

・大きさは手のこぶし大

・重さは200〜300g

・内部は右心房、右心室、左心房、左心室の部屋に分かれる

・心臓の中を流れる血液は弁によって一方通行

・右心房と右心室の間の弁を三尖弁

・左心房と左心室の間の弁を僧帽弁

・右心室と肺動脈の間の弁は肺動脈弁

・左心室と大動脈の間の弁は大動脈弁

💡右心房には大静脈、右心室には肺動脈、左心房には肺静脈、左心室には大動脈がつながっています。

てつや
てつや

心臓から送り出された血液が通る血管が動脈、心臓へ戻ってくる血液が通る血管が静脈です。

 

心臓の働き

☑心臓は全身に血液を送り出すポンプの役割。

⇩心臓の働きについては下記を覚えておきましょう。

・心筋は収縮期拡張期休止期がある

・左右の心房が収縮➡心室が拡張➡心室が収縮➡血液を動脈へ送り出す、これを拍動という

・拍動1回で40〜100ml(平均60ml)血液を送り出す

・1分間の拍動数を心拍数という

・成人の心拍数は約60〜80回毎分4〜5㍑

 

☑心臓は他の臓器と同じように自律神経の支配を受けています。

⇩心臓と自律神経の関わりについては下記を覚えましょう。

交感神経・・・心臓の働きを促進

副交感神経・・心臓の働きを抑制

💡内分泌系の副腎皮質から分泌されるアドレナリンも心臓の働きを促進します。

 

てつや
てつや

心臓自体に血液を提供している動脈を冠状動脈といい、この動脈が硬化すると狭心症や心筋梗塞になってしまいます。

 

血液循環の回路

☑血液は、心臓➡動脈➡静脈➡心臓という順番で最後には心臓に戻ってきます。

⇩下記に血液循環について箇条下記でまとめています。

・血液が心臓と全身を循環することを体循環という

各組織に酸素を供給し、二酸化炭素を運び出す循環

・血液が心臓と肺を循環することを肺循環という

各組織からの二酸化炭素を呼吸で排出し酸素を取り込む循環

☑体循環の流れ

左心室(ここでは動脈血)➡大動脈➡全身の毛細血管(酸素を供給し、二酸化炭素を受け取って静脈血となる)➡大静脈➡右心房

☑肺循環の流れ

右心室(ここでは静脈血)➡肺動脈➡肺の毛細血管(二酸化炭素を排出し、酸素を受け取って動脈血となる)➡肺静脈➡左心房

 

てつや
てつや

動脈血とは酸素をたくさん含んだ血液のこと、静脈血とは二酸化炭素をたくさん含んだ血液のことです。

 

心臓の構造と血液循環過去問

1.心臓の働きと血液の循環に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか?

①心臓が規則正しく収縮と拡張を繰り返すのは、自律神経の中枢で発生した刺激が伝導系を介して心筋に伝わるためである

②心臓の血液拍出量は1回あたり、平均60m㍑程度である

③肺循環とは、右心室から肺動脈を経て肺の毛細血管に入り、肺静脈を経て左心房に戻る血液の循環をいう

④体循環の動脈系により、酸素、栄養素、ホルモン、ビタミンなどが生体の諸器官、臓器に供給される

⑤心臓の働きは、交感神経により促進され、副交感神経により抑制される

答えは①

➡心臓の中の洞結節により発生した刺激が刺激伝導系を介して心筋に伝わることにより、心臓は規則正しく収縮と拡張を繰り返す。

 

2.心臓の働きと血液の循環に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか

①心筋は、不随意筋に分類されるが、横紋筋である

②体循環とは。左心室から大動脈に入り、静脈血となって右心房に戻ってくる血液の循環をいう

③肺を除く各組織の毛細血管を通過する血液の流れは、体循環の一部である

④大動脈及び、肺動脈を流れる血液は、酸素に富む動脈血である

⑤心臓自体は、大動脈の起始部から出る冠状動脈によって酸素や栄養分の供給を受けている

答えは④

➡大動脈を流れる血液は、酸素が多く含まれる動脈血であるが、肺動脈を流れる血液は、二酸化炭素が多く含まれる静脈血である

💡間違えてしまった人は解説を読み直そう!

血圧

血圧について解説

※この項目は、試験に出にくいため、試験対策のみの方は飛ばしてもいいかもしれません。(でても責任はとれませんが・・・)

☑血圧とは、血管の壁を押す血液の圧力のことです。通常、動脈圧をはかります。

⇩血圧については、下記を覚えましょう。

・心臓収縮時、血管にかかる圧力のことを最大圧力(収縮期血圧)

・心臓拡張時、血管にかかる圧力のことを最小血圧(拡張期血圧)

・正常血圧は最大血圧130mmHg未満、最小血圧85mmHg未満

・最大血圧と最小血圧の差を脈圧という

・脈圧は成人で約40mmHg

てつや
てつや

血圧は食事や運動、入浴、アルコール、タバコなど様々な影響で変動します。

 

高血圧

☑血圧が病的に高い状態のことを高血圧という。

➡最大血圧140mmHg以上、または最小血圧90mmHg以上が高血圧とされます。

てつや
てつや

高血圧の弊害は動脈硬化を促進し、脳梗塞、脳出血などの脳血管障害や心筋梗塞など虚血性疾患を発症させます。

 

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