【衛生管理者資格を攻略】消化器系の解説+過去問〜勉強支援〜

衛生管理者、消化器系を解説 衛生管理者

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疑問くん
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衛生管理者資格をとりたい。消化器系は何を覚えたらいい?過去問は?

☑今回はこんな悩みを解決します。

💡本記事の内容は下記3点です。

①消化器系の構造と機能

②肝臓の構造と機能

③栄養素の消化・吸収

てつや
てつや

各項目ごとに解説していきます。

消化器系の構造と機能

消化器系の構造と機能

☑消化とは・・・体内に取り込んだ食物を吸収可能な液体上にし、細胞が利用できる形態にする、生理的な働きのこと。

💡消化器の構造と機能の内容

①消化器系の構造

②消化器系の機能

消化器系の構造

☑消化器は口腔から肛門までの消化管と消化腺から成っています。

⇩下記の図を見てみましょう。

消化器系の構造を解説
てつや
てつや

上の図をとりあえず覚えておけばOK!

消化器の機能

☑食物の消化までの流れ

口腔➡食道➡胃(胃酸で消化)➡小腸(十二指腸でさらに消化)➡小腸(栄養素の吸収)➡大腸➡肛門➡体外へ排出

各消化器の役割

口腔:咀嚼、炭水化物の分解

胃:貯蔵、タンパク質の分解

肝臓:各栄養素の貯蔵・代謝、胆汁の生成、解毒

小腸(十二指腸):各栄養素の分解

小腸(空腸、回腸):栄養素の吸収

大腸:水分の吸収(塩分・ブドウ糖・ビタミンも少量吸収)

てつや
てつや

小腸は全長6〜7㍍で十二指腸、空腸、回腸で構成されています。胆嚢、膵臓から胆汁、膵液によりさらに消化される。

肝臓の構造と機能

衛生管理者資格、肝臓の構造と機能を解説

💡肝臓の構造と機能の内容

①肝臓の構造

②肝臓の機能

③肝臓の機能検査

肝臓の構造

💡肝臓の構造は下記を覚えよう。

重さ:1200g(人体最大の武器)

胆管:肝臓には胆嚢に胆汁を送る胆管がある

血管:動脈、静脈、門脈の3つの血管が通っている

小腸や大腸などの消化管の毛細血管と肝臓をつなぐ血管。各消化管で吸収された栄養素を肝臓に運ぶ、肝臓に流れ込む全血液量のうち、5分の4は門脈からの血液(門脈血)です。

消化酵素を含む膵臓をつくる器官。また血糖調節に関係するインシュリンというホルモンを作る。

肝臓の機能

💡胆汁の機能は下記4つ。

・各栄養素の貯蔵、代謝

・胆汁の生成

・血液量の調整

・有害物の分解

☑1項目ずつ解説します。

各栄養素の貯蔵・代謝

①炭水化物の代謝

・肝臓はグリコーゲンの生成・分解により、血糖値の調整を行っている。消化管から吸収された栄養素は、門脈によって肝臓に運ばれる。

食後は門脈血中にブドウ糖が多く含まれ、血糖値が上昇する。血糖値が上がると、インシュリンが作用して、ブドウ糖をグリコーゲンに変え、肝臓内に貯蔵します

・運動などでブドウ糖が消費されて、血糖値が下がると、グルカゴンやアドレナリンの作用により、肝臓内に貯蔵されていたグリコーゲンをブドウ糖に分解し、血液中に放出して血糖値を上げる

てつや
てつや

食後は門脈血中にブドウ糖が多く含まれること、腎臓につながる肝静脈を流れる血液中に尿素が多く含まれる等は出題率が高いです。

 

②タンパク質の代謝

・肝臓は、アミノ酸からアルブミン・グロブリン・フィブリノーゲンなど血漿蛋白を生成します。またヘパリン(血液凝固を防ぐ物質)も生成します。

・ブドウ糖が不足した場合はアミノ酸からブドウ糖を生成する働きがあります。これを糖新生という。

余分なアミノ酸は、肝臓で分解され、アンモニアを経て、尿素となり、肝静脈によって腎臓へ送られる。そして尿によって体外へ排泄されます。

 

③脂肪の代謝

脂肪酸を分解

コレステロールを生成

胆汁の生成

☑肝臓は胆汁を生成します。

💡胆汁の役割

・胆汁はPh8前後のアルカリ性の消化液

消化酵素は含まれないが、食物中の脂肪を乳化し、消化・吸収を助ける

血液料の調整

・肝臓は、血液を貯蔵することで、体内を循環する血液量を調整しています。

てつや
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不要となった赤血球の分解もしています。

 

解毒作用

・血液中の有害物質を分解して無害化し、胆汁中、尿中に排出する機能をもっています。

肝臓の機能検査

☑肝機能検査の指標は血液中の3種類の値になります。

GOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミラーゼ)

GPT(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミラーゼ)

γーGTP(γーグルタミルトランスペプチターゼ)

てつや
てつや

γーGTPはアルコールを飲むと上昇するため、アルコール性肝障害の指標となります。

栄養素の消化・吸収

☑栄養素の消化・吸収では。三大栄養素または五大栄養素の消化・吸収について解説します。

⇩三大栄養素・五台栄養素とは

①炭水化物・・・(1g当たり4kcal)

②タンパク質・・(1g当たり4kcal)

③脂質・・・・・(1g当たり9kcal)

(ここまでで三大栄養素)

④無機質

⑤ビタミン

炭水化物(糖質)

炭水化物は口腔内で唾液中の消化酵素プチアリンによって麦芽糖に、さらに膵液や腸液になどに含まれる消化酵素によって最終的にブドウ糖に分解され、小腸から吸収されます。

タンパク質

タンパク質は、胃液中の消化酵素ペプシンによってペプトンに、さらに十二指腸で膵液中の消化酵素トリプシンなどによって、最終的にアミノ酸に分解され、小腸から吸収されます。

脂質

脂質は、十二指腸で胆汁と混ぜ合わせれてコロイド状になり、膵液中の消化酵素リパーゼによって脂肪酸グリセリンに分解され、小腸から吸収されます。

無機質

無機質にはナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどがあり、細胞、血液、リンパなどの体液や骨などの形で体を構成しています。体液浸透圧の保持や体内の酸・アルカリの均衡維持などの働きをします。無機質は分解されずそのまま腸壁から吸収されます。

ビタミン

ビタミンは、人体の機能を調節する物質です。無機質と同様に、分解されずそのまま腸壁から吸収されます。

消化器系の過去問

1.肝臓の機能として誤っているものは次のうちどれか。

①ブドウ糖をグリコーゲンに変えて蓄える。

②余分な脂肪を分解して尿素にする。

③血液中の身体に有害な物質を分解する。

④胆汁を分泌し、脂肪の消化・吸収を助ける。

⑤血液凝固物質や血液凝固阻止物質を生成する。

答えは②

➡肝臓は、余分なアミノ酸を分解し、尿素にする

2.消化器系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

①胃は、塩酸、ペプシン等を分泌して、消化を助け、栄養素の吸収を行う。

②小腸の腸壁の内面は絨毛でおおわれ、栄養素の吸収効率を高める。

③大腸では主に水分の吸収が行われる。

④胆嚢は、肝臓でつくられた胆汁を蓄え、十二指腸に排出する。

⑤膵臓は消化酵素を含む、膵液をつくる。

答えは①

➡胃は塩酸、ペプシン等を分泌して消化を助けるが、栄養素は吸収しない。栄養素の吸収のほとんどは小腸で行われる。

3.栄養素と、その消化・吸収に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか?

①脂質は、十二指腸で胆汁と混合して乳化され、その後、膵液中の消化酵素によって脂肪酸とグリコーゲンに分解され、小腸から吸収される。

②炭水化物(糖質)、タンパク質、脂質を食べ物の三大栄養素といい、消化管を通過する間に分解され、吸収できる形に変える。

③ビタミンは人体の機能を調節する物質で、多くの種類があり、分解されずに腸壁からそのまま吸収される。

④炭水化物は、最終的にブドウ糖になり、小腸から吸収される。

⑤タンパク質は消化酵素によってアミノ酸に分解され、小腸から吸収される。

答えは①

➡グリコーゲンではなくグリセリンである。膵液中の消化酵素はリパーゼという。

4.成人のヒトの肝臓の機能として、誤っているものはどれか?

①脂肪酸の分解及びコレステロールの合成

②アルブミンなどの血漿蛋白の合成

③赤血球の合成及び分解

④アミノ酸からのブドウ糖の合成

⑤グリコーゲンの合成及び分解

答えは③

➡肝臓は不要となった、赤血球を分解するものの、生成する機能はない。赤血球は骨髄で生成される。

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