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衛生管理者資格を取得したい、腎臓・泌尿器科は何を覚えたらいいの?過去問は?
☑今回はこんな疑問に答えていきます。
💡本記事の内容
①腎臓・泌尿器科の構造
②尿の生成
項目ごとに解説していきますね。
腎臓・泌尿器科の構造
☑腎臓の役割では下記2点を扱います。
①腎臓の役割
②腎臓の構成
腎臓の役割
💡腎臓の役割は下記を覚えよう。
・体内で生成された老廃物は血液によって腎臓に運ばれる
・腎臓は老廃物から尿を生成し、血液成分を一定に保つ働きを担っている
腎臓の構成
💡腎臓・泌尿器科の構造は下記の図を覚えましょう。
☑腎臓の構造は下記を覚えよう
・腎臓はそら豆のような形をした臓器
・背骨の両側に左右一対ある
・腎臓は腎小体(マビルギー小体)と1本の尿細管で構成されるネフロンが約100万個ある
☑腎小体については下記を覚えよう
・直径0.1〜0.2mmの大きさ
・糸球体(毛細血管の集合体)とボウマン嚢により構成される
☑尿細管は下記3つで構成されている
・近位尿細管
・ヘンレ係蹄
・遠位尿細管
腎臓はだいたい肘くらいの高さにあります。
尿の生成
☑尿の生成では下記3点を解説します。
①尿の生成順路
②1日の尿量
③腎臓・泌尿器系の疾患
💡以下、解説していきます。
尿の生成順路
☑尿の生成順路は下記の通り
肝臓(タンパク質などの不要物を尿素にし血液により腎臓へ)
➡腎臓の糸球体(送られてきた血液を濾過※血球・蛋白質は通過しない)
➡ボウマン嚢
➡近位尿細管(水・電解質を80%以上吸収、糖やアミノ酸を約100%再吸収)
➡ヘンレ係蹄、遠位尿細管(残った成分も再吸収※糸球体で濾過された水の99%は再吸収する)
➡集合管➡腎盂➡尿管➡膀胱➡尿道
💡血液中のブドウ糖(グルコース)は糸球体から原尿中に漉しだされます。
糸球体で濾過された尿の99%は尿細管で再吸収されるため、体が正常であれば、糖や蛋白は尿から検出されません。
1日の尿量
💡1日の尿量は下記を覚えよう。
・約1500m㍑
・弱酸性(pH5.0〜7.0前後)
・95%は水分、5%は固形物
1日分の尿は一升瓶約1本分です。意外と多いですね。
腎臓・泌尿器系の疾患
☑腎臓の機能が低下すると下記の状態になります。
・血液から尿素やそれに含まれる窒素が排泄されない
・したがって血中尿素窒素の上昇がみられる
☑尿の検査項目
💡尿蛋白が多い場合に考えられる病気
・慢性腎炎
・ネフローゼ
上記のような腎臓の病気や膀胱、尿道の病気が疑われます。
症状が重いほど、尿蛋白の量は増加します。
💡尿糖が多い場合に考えられる病気
・糖尿病
・腎性糖病
腎性糖病とは糖尿病とは違い、血糖値が正常でも腎臓から糖が漏れてしまう症状です。
💡尿潜血が多い場合に考えられる病気
・腎炎
・膀胱炎
・尿路結石
・腫瘍
尿中に赤血球が壊れて混ざり、尿潜血として検出されます。
腎臓・泌尿器系の過去問
問1.腎臓または尿に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか?
①尿は、その90%は水、残り10%は固形物で構成され、通常、アルカリ性を呈する
②慢性腎炎やネフローゼでは、その病態が重いほど尿中蛋白質が増加する。
③血糖値が正常であっても、体質的に腎臓から糖が尿中に排泄されて、尿糖が陽性となる場合を腎性糖尿という
④腎臓や膀胱の腫瘍で、尿潜血が陽性となることがある
⑤尿素窒素は、腎臓から排泄される老廃物の一種で、腎臓の働きが低下すると尿中へ排泄されず、血液中の値が高くなる
答えは①
➡尿は95%の水分と、5%の固形物で構成され、弱酸性です。
問2.腎臓の構造や機能についての次の記述のうち、誤っているものはどれか?
①腎臓は脊柱(背骨)の両側に左右一対ある
②ネフロンは1つの腎臓中に約100万個ある
③糸球体ろ液の量は、1日に約160㍑である
④腎小体は糸球体とボウマン嚢からなる
⑤腎盂には腎小体と尿細管がある
答えは⑤
➡腎小体と尿細管は腎臓の皮質になり、ネフロンを構成している。
ちなみに③は糸球体ろ液の量は160㍑で正解、そのうち99%が尿細管で再吸収され、尿として排出されるのは1500m㍑ということ。
問3.腎臓又は尿に関する次の記述のうち、正しいものはどれか?
①血中の老廃物は、尿細管から原尿中に漉し出される
②血中の蛋白質は、糸球体から原尿中に漉し出される
③血中のグルコースは、糸球体から原尿中に漉し出される
④原尿中に漉し出された電解質の多くは、ボーマン嚢から血中に再吸収される
⑤原尿中に漉し出された水分の大部分は、そのまま尿として排出される
答えは③
①:血液中の老廃物は、糸球体から原尿中に漉し出される
②:糸球体から原尿中に漉し出されるのは、血液中の蛋白質や血球以外の成分であり、蛋白質や血球は、血液中に残る
④:原尿中に漉し出された電解質は尿細管から再吸収される、ボウマン嚢ではない。
⑤:原尿中に漉し出された水分のほとんどは、尿細管から再吸収される。そのまま尿として排出されるものではない。
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